書き損じのはがきを寄付できます。
もちろん、郵便局に行って
交換してもらうことも可能ですが、
年賀状などの
「くじ引き番号付き郵便はがき」などは
交換対象にはなりません。
これらの
ハガキを書くときに宛名を間違えてしまったり、
印刷に失敗してしまった
書き損じのはがき。
それならば、団体へ寄付をして
様々な活動を
支援してみてはいかがでしょうか。
なぜ寄付をするのか
国内には、様々な支援団体があり、
そのほとんどの活動資金は寄付によるものです。
では、なぜ
書き損じはがきを寄付した場合、
どのような仕組みで
団体への支援になるのでしょうか。
全国から届いたはがきや切手類は、
団体側がまとめて郵便局に持ち込みます。
この時、
年賀状などは
普通のはがきとして交換されます。
切手も同様です。
交換後は
そのまま郵便料金に充てることもあれば、
買い取り業者に買いとってもらい換金することもあります。
こうした方法で、
書き損じはがきは団体への運営資金となるのです。
しかし、どんなはがきでも
寄付の対象になるわけではありません。
対象外のはがきを寄付してしまうと
団体側に迷惑がかかってしまうので、
どのようなものが適切なのか
見ていきましょう。
<寄付の対象となるはがき>
寄付の対象は、
「料額印面」が印刷された
「未投函」のはがきです。
料額印面とは、
郵便料金を示す
切手のような絵柄のことです。
この二つの条件を満たしていれば、
過去のはがきや
古い年賀はがきも
寄付できます。
なお、宛先不明で
戻ってきたはがきは
一度投函されているため
対象外です。
ここで注意しなければならないことがあります。
それは個人情報の取り扱いについてです。
寄付したはがきは
そのまま郵便局に持ち込まれるため、
基本的に団体側から
情報が漏れたりすることはありません。
また、郵便局でも適切に処理されます。
しかし、郵便事故などにより
はがきが紛失したり
盗難にあうことはあります。
そういった時も安心できるよう、
個人情報のわかる住所などの
宛先や名前などは
塗りつぶしておくことがベターです。
宛名をつぶすスタンプなどもあります。
この時、料額印面まで塗りつぶしてしまうと
郵便局での交換や寄付ができなくなるため
気をつけましょう。
書き損じはがきの寄付場所
書き損じはがきを寄付できる団体はいくつかあります。
寄付場所は
色々調べてみて、
自分が支援したいと思う
団体に寄付するのが良いでしょう。
ここでは、寄付先の一例をあげていきます。
<日本ユネスコ協会連盟>
子どもへの教育支援や
世界遺産保護などを
中心に活動する団体です。
書き損じはがきは
発展途上国の子どもに学びの場を提供する
「世界寺子屋運動」
の活動資金として活用されます。
<日本盲導犬協会>
盲導犬育成や指導者の養成、
視覚障がい者のリハビリテーション事業などを
行っている団体です。
集まったはがきは
切手と交換して
通信費に充てられます。
<あしなが育英会>
様々な理由で親を亡くした子どもたちが
学校へ通えるように
奨学金などで
サポートしている
「一般財団法人あしなが育英会」。
未使用切手や
書き損じはがきを
寄付として受けています。
<ケア・インターナショナル・ジャパン>
主に立場の弱い
女性の人道支援に取り組む団体です。
活動範囲は世界100か所以上にわたり、
ネットワークを生かして
紛争や
自然災害の被災地の
支援も行っています。
<チャイルド・ファンド・ジャパン>
アジアを中心に
貧困の中で暮らす子供の
健やかな成長や
家族と地域の自立を目指した
活動を行っています。
書き損じはがきや切手などは
機関誌を送るときに利用したり、
換金して事業に活用する場合もあります。
書き損じのはがきの回収
以上の寄付先はほんの一例です。
この他にも、
生活協同組合ユーコープは
神奈川県ユニセフ協会と協力して
書き損じはがきや切手、
商品券などの
寄付活動を実施しています。
また、動物愛護や
世界の子どもたちへの
ワクチンの支援のために
使われる団体もあります。
書き損じはがきを郵送するときには
着払いにせず、
送料を負担しなければなりません。
しかし、団体の中には
回収箱を設けて
書き損じはがきや切手を回収したり、
千葉市ボランティアセンターなど
地方自治体で回収を行っているところもあります。
こういった回収箱を利用すると
はがきの送料無料にもなって
手軽に寄付することができますね。
広島では、
小学生2人が書き損じはがきを
285枚集めて寄付したとして
ニュースにもなりました。
寄付活動をすることは
子どもの情操教育にもつながります。
一人一人ができることをすることで、
小さなことでも
寄付につながることを
覚えておきたいですね。