室内の水槽で飼う事が出来ますが、
その飼育方法は考えているより単純で簡単ではありません。
亀を元気で長生きさせるためには、
カメの飼育法を知っておくことです。
前もって亀の飼い方をしっかり学ぶ必要があります。
カメの飼育方法について紹介します。
亀は犬のように吠えたりしませんし、
犬や猫等の飼育禁止の集合住宅でも飼う事が出来るので、
人気の動物です。
初心者が飼うにはどんなカメがいい?
初心者がカメを飼うなら、おとなしい性格で、
すごく大きくならない亀がいいでしょう。
クサガメ(ゼニガメ)、イシガメ、ミドリガメが良いと言われています。
ここでは、人になつきやすいクサガメについて取り上げます。
クサガメは購入した時には3cm程の小さなカメですが、
成長すると20cmから25cmくらいになり、
最大でも30cm位です。
でもそれ以上は大きくならないので
飼いやすいカメですし、
値段も500円から2000円程度なので、
手軽に購入出来ます。
クサガメという名前の由来は、
身の危険を感じた時に、
威嚇のために足の根元から
かなり臭いにおいを発するからだと言われています。
ですが普通に飼っている分には、
そのような臭いを発する事は滅多にありません。
人になつかないカメも多いですが、
前述のようにクサガメは人になつきますし、
甘えてもくれるカメなので、
その点でもペットに適しています。
なれて部屋を歩かせたりすると、
人間のそばに寄り沿って来たりもします。
日光浴しながら手足を伸ばしたり、
またはぐーんと首を伸ばす
(理由は何かに興味があるのかもしれません)時など、
見ているだけでも可愛く感じるでしょう。
寿命は20年から30年ですから、
亀なのでやはり長生きです。
カメの飼育方法
カメを飼うにはきちんとした飼育環境を整える必要があります。
飼い始めるための準備の費用は、
大体15,000円から25,000円程度です。
◎水槽・・カメはストレスに弱い動物なので、
狭い水槽だと行動が制限されて
ストレスが溜まってしまいます。
カメの育て方には水槽も大事です。
クサガメやイシガメ等は60cmの大きさの水槽が適していますが、
カメが20cm位になったら90cmの水槽が必要になります。
十分に運動のできる水場と
甲羅干しや休憩のための陸地を作ります。
水の深さは甲羅が全部つかる位で、
泳げる位の深さが必要です。
陸地はカメ用浮島が市販されていますが、
石やレンガでも大丈夫です。
◎フィルター・・水深が低いだけに水は汚れやすくなります。
カメを健康に保つためには、
いつも水をきれいにしておくために、
フィルターは必ず必要です。
ですがフィルターだけでは不十分で、
小まめに水を換える必要があります。
特に夏は毎日換えてあげるのが理想ですが、
無理なら2,3日おきに換えます。
◎紫外線ライト・・
カメは日光浴をしないと
病気になってしまいます。
そのため室内で飼う場合は、
爬虫類用や両生類用に売られている
ライトを付けます。
◎ヒーター・・
カメは冬眠する動物ですが、
冬眠させないで飼育する事も出来ます。
その場合は
水の中においては熱帯魚用のヒーターが適していて、
火傷しないようにカバーが付いたものを選びます。
陸地用の暖房には
陸地から30cm位の上部に、
カメ用のヒートランプを付けます。
◎エサ・・
カメは何でも食べますが、
カメ用のえさが市販されていますので、
それをメインにしながら、
たまに他のエサもあげるといいでしょう。
例えば
鶏のササミや、煮干し、
干しえび、バナナやリンゴ、
小松菜、ニンジン等もよく食べます。
1日か2日に1回、
食べ残さない程度にエサをやりますが、
子亀の時は最低でも1日に1回エサをやります。
カメと室内の温度
室内で飼う場合、夏は室内の温度管理は重要です。
例えば飼い主が外出する時、
部屋を閉め切ったまま外出してしまうと、
カメは弱り果ててしまいます。
窓は少し開けて(防犯用に補助錠を使いましょう)、
水槽用の扇風機を回したりします。
又は、エアコンを24時間つけっぱなしにして、
25度くらいに部屋の温度をキープする方法もあります。
カメは変温動物ですので、
エアコンを点けたり、
消したりしていると、
その度にカメの体温も変動してしまいます。
エアコンを使うなら、
つけっぱなしにする必要があります。
ですが、エアコンの風が直接カメの水槽に当たらないようにしましょう。
屋外での育て方
もし庭があるなら、カメを庭で飼うのはどうでしょうか。
屋外で飼うと、
太陽の光を十分に受けられますし、
水槽内より十分に動き回る事が出来ます。
太陽の光を十分に受けると、
甲羅干しがよく出来るので、
カメが皮膚病になる事もなく
健康を保つことが出来ます。
準備するものは水場(池等)と、
隠れることが出来るシェルターです。
日光浴が良いとは言え、
直射日光にずっと当たっているわけではありません。
直射日光から隠れたり、
休憩するためのシェルターは必要です。
又、カメが庭の外に出て行ったりしないように、
囲いを作る必要があります。
出来たらカラス等から守るためにも、
すっぽりカメの行動範囲を覆うような金網がいいでしょう。
カメは意外にも高い仕切り等も上ってしまうので、
すっぽり覆う金網ならその心配もありません。
屋外で飼う場合は、
冬は冬眠させる事になります。
気温が15度を下回ると、
水の中で冬眠に入ります。
但し、カメが冬眠出来る体力があるかどうかが問題です。
子亀や体力のないカメの場合は、
冬眠させないで室内飼いに変えた方が安心です。
冬眠している間はエサは与えず、
又どうしているかと頻繁に見たりして刺激しないようにします。
冬眠に適した水温は5度だと言われています。
それ以下にならないようにするには、
水深がいつも30cm以上になるように気を配ります。
もし30cmより低くなっているようなら、
静かに水を足してください。