妊娠初期に出血をすると流産の可能性が高くなります。
しかし、妊娠中の出血全てが流産になるわけではありません。
妊娠初期の出血は、
赤ちゃんに異常が起きていると考える方もいますが、
瀬部手が流産に直結するわけではなく、
生理現象による出血で
赤ちゃんに影響がない場合もあります。
では、原因が気になる人もいると思います。
そこで今回は
・妊娠初期に出血が起きる原因
・妊娠中の出血する時期
・妊娠初期の出血が起きた時の対処法
・よくある質問、ピンクのオリモノや茶色のおりもの、不正出血、腹痛やお腹の違和感などの症状
・出血と病院
について紹介します。
妊娠初期に出血が起きる原因
ティッシュにつく程度の出血でも
不安になる方も多いと思います。
原因は何なのでしょうか。
ここでは、
9つの原因を紹介します。
①着床出血
出血量 | 少量・ティッシュに着く程度 |
血の色 | ピンク色・赤褐色・茶色 |
着床出血は受精卵が着床した時に
起こる出血です。
誰でも起きるわけではないですが、
着床出血は妊娠初期に起きる
出血の中で一番多いです。
②絨毛膜下血種
出血量 | 血種が大きい場合、大量に出血することあり。 |
血の色 | 鮮血・赤褐色 |
絨毛膜下血種とは、
絨毛膜と子宮内膜の間に
着床出血が溜まって
血のかたまりになったものです。
少量の場合は
子宮に吸収されてなくなりますが、
血種が大きい場合は
絨毛膜と子宮内膜から
血が漏れて
大量出血することがあります。
③子宮外妊娠
出血量 | 少量からラ徐々に出血量が増え大量出血になる |
血の色 | 鮮血・赤褐色 |
子宮外妊娠とは
受精卵が卵管や卵巣、
腹膜など
子宮以外部分に
着床してしまうことです。
妊娠反応が出ていても、
子宮内に赤ちゃんを見つけられない場合は、
病院で詳しく検査をして
診断されることが多いです。
④胞状奇胎
出血量 | 極少量・おりものに血が混ざる程度 |
血の色 | 赤褐色・茶色 |
胞状奇胎は胎盤を作るための
絨毛細胞が
異常に増えてしまう
異常妊娠の一種です。
ぶどうのような
粒状の絨毛細胞が
子宮内に増えて行くのが特徴です。
胞状奇胎は
妊娠継続が不可能で、
早急に
子宮内の絨毛組織を
取り除く処置が必要です。
⑤切迫流産
出血量 | 少量~大量 |
血の色 | 鮮血・赤褐色 |
切迫流産は、妊娠22週未満に
流産を引き起こす
可能性のある
出血を起こした状態のことです。
この場合、
妊娠継続が可能なことが多く、
出血していても子宮口が閉じていて
赤ちゃんの心拍も確認できることが
診断のポイントとなります。
不安な時は医師の指示に従いましょう。
⑥早期流産
出血量 | 少量~大量 |
血の色 | 鮮血 |
早期流産は、
妊娠22週未満に
流産を起こすことです。
多くは染色体異常が原因で、
妊娠12週までに起こりやすいです。
⑦子宮頸部びらん
出血量 | 少量・おりものに混じる程度 |
血の色 | ピンク・赤褐色・茶色 |
子宮頸部びらんとは、
子宮口近くがただれた状態をいいます。
これは、
生理現象なので病気ではありませんし、
赤ちゃんにも影響はありません。
子宮頸部びらんを起こしていると、
性交や内診などで
出血を起こしてしまうことがあります。
出血はごく少量な場合が多く、
おりものに少し血が混ざる程度です。
⑧子宮頸管ポリープ
出血量 | 少量・おりものに混じる程度 |
血の色 | ピンク・赤褐色・茶色 |
子宮頸管ポリープは、
子宮頚管に出来る
イボの様な腫瘤のことです。
要請の場合が多く、
悪性への変異も
起きにくいと言われています。
赤ちゃんに直接影響ないですが、
ポリープが大きくなって
炎症を起こした場合は
流産のリスクが高くなります。
⑨子宮頸がん
出血量 | 少量・ティッシュにつく程度 |
血の色 | 鮮血・赤褐色 |
子宮頸がんは、
若い人に起こりやすい
癌の一種です。
妊娠初期の子宮頸がんは
出血を送すことがあり、
基本的に少量の出血ですが
徐々に出血量が増えるのが
特徴です。
妊娠の継続は
病状によって異なり、
癌化する前の初期状態なら
妊娠継続できる可能性があります。
妊娠中の出血する時期
妊娠中でも出血することがあります。
ここでは、
妊娠中の出血する時期と
症状などを紹介します。
◎妊娠6週目
この時期の出血は
よくある症状です。
軽い出血で、
生理みたいな出血ではありません。
これは着床出血といい、
出血量が多い時や
出血が2日以上続く場合は
早急に医師に相談しましょう。
◎妊娠9週目
妊娠9週目でも
突然出血することがあります。
少量であれば
着床出血の可能性が高いので
気にすることはありません。
出血量が多い時や
出血が2日以上続く場合は
早急に医師に相談しましょう。
妊娠初期である4~11週頃までに
起きる出血の8割以上は
着床出血と言われるものです。
あまり心配することは無いですが、
不安な場合は
医師に相談してみましょう。
※一番危険なのは自己診断によるものによる症状の悪化です。
妊娠初期の出血が起きた時の対処法
ここでは、妊娠初期の出血が起きた時の
対処法を紹介します。
①医師に相談する
まずは、かかりつけの医師に相談しましょう。
出血が起きた時は、
ママにとってはストレスとなります。
以下の症状がある時には
医師に相談して
指示を仰ぎましょう。
・鮮血が出ている場合
・出血量が多い場合
・出血に腹痛やお腹の張りが伴う場合
②安静にする場合
医師の指示で安静にする時は、
体に負担が無いようにします。
最低限の家事 | OK |
入浴 | OK |
横になって過ごす | 医師の指示に従う |
運動 | NG |
性交 | NG |
仕事 | 軽作業のみOK |
詳しくは、
かかりつけの医師に相談しましょう。
③病院に行く場合
医師に受診するように
指示された場合は、
早めに病院で受診しましょう。
病院に向かう途中に、
病状が悪化する可能性があるので、
家族の運転かタクシーなどを利用しましょう。
よくある質問、ピンクのオリモノや茶色のおりもの、不正出血、腹痛やお腹の違和感などの症状
ここでは、よくある質問「知恵袋」より紹介します。
①妊娠初期にピンクのオリモノが出たのですが、大丈夫?
【回答】
妊娠初期には、
ピンク色や茶色のおりものが
少量出ることがあります。
基本的には問題ないですが、
出血量が増えたり
発熱などがある場合は
早急に受診しましょう。
②妊娠初期で不正出血がある場合は大丈夫?
【回答】
妊娠初期では
不正出血が高い頻度で起こっています。
この不正出血は
病気ではないので安心してください。
妊娠は順調に進んでいます。
どうしても不安な時は
医師に相談してみましょう。
③妊娠初期症状が無いですが、大丈夫?
【回答】
妊娠初期では、
腹痛やお腹の違和感などの
症状があります。
しかし、初期症状がないと
不安になる人も少なくありません。
妊娠の初期症状には個人差が大きく、
腹痛なしという人もいます。
初期症状がないからと言って
流産と決めつけないようにしてください。
不安な時は、
かかりつけの医師に相談してみましょう。
出血と病院
妊娠初期での出血は流産の可能性がありますが、
先程紹介した
時期や対処法を知っておけば
不安になることは無いでしょう。
少しでも不安と感じたら
医師に相談してみましょう。
自己判断による
症状の悪化が一番危険です。
注意してください。
妊娠初期で出血して
悩んでいる方や
不安に感じている方は、
今回の記事を参考にしてみて下さい。
今回は、
妊娠初期での出血について紹介しました。